松本人志不在でテレビのバラエティが茶番だったことがバレてしまった。
ダウンタウン松本人志が性加害問題の裁判に注力するために芸能活動を休止しており代役を立てて各番組は対応しています。
いなくても気にならないという声もありますが、やっぱり寂しいという声もあるのが現状です。しかし、島田紳助が引退したときと同じで時間の経過とともに松本人志不在の状態に視聴者もなれていくのではないでしょうか。
松本人志の性加害問題がお笑い界に及ぼした悪影響
松本人志不在でも問題なく放送は行われ、世代交代が進んでいくのは流れとして当然です。
しかし、テレビバラエティー番組の作り方は変化していません。
テレビのバラエティ番組は基本的に、MCに大御所芸人がいて、その人が発言したことはおもしろいこととして、周りが手を叩いて笑うという作法のもとで成り立っています。
ダウンタウンが言ったから笑わなければいけないという空気は確実に存在しており、それはダウンタウンだけではなくバラエティ番組は全般的にそういうものです。
ダウンタウンや明石家さんま、ビートたけしは、老若男女に知られており、その強さはお茶の間まで浸透しているため、昔は「そういうもの」として楽しむことができました。
しかし、松本人志の性加害問題は、刑事裁判にかけられるようなレイプに該当するような話ではなく、芸能界における権威を利用した性的行為の強要や後輩芸人を利用して女性を献上してもらうという上納システムの存在を報じています。
問われているのは、芸能界の上下関係の異常性でもあるわけです。
バラエティ番組は大御所の芸人MCがなぜか一番偉い人として君臨して、周りの後輩芸人やアイドルなどが「いじられる」という上下関係を前提に作られた悪い言葉でいうと茶番劇です。それをおもしろいものとして視聴者が共有できている分には何も問題ありませんが、その構造自体を疑問に持ち始めるとバラエティ番組の構成自体が急につまらないものに見えて、冷めてしまいます。
ダウンタウンが出演していない番組でも、お笑い芸人の関係性の中で「ちょっと待ってくださいよ。兄さん」といった上下関係を前提としたお笑い自体が、急速にダサいものになってしまいました。
今後は単に松本人志の代役を探すのではなく、バラエティ番組の作り方自体を工夫して変化させていく必要があるのかもしれません。
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