【悲報】不二家大量閉店!老舗洋菓子店に何が起きてる??
洋菓子の老舗・不二家が大変なことに!
苦境のにはコンビニスイーツの存在が!!
閉店を余儀なくされている大手洋菓子店不二家…これからどうなるのでしょうか。
コンビニの台頭が老舗洋菓子店を圧迫
現在「街のケーキ屋さん」の倒産が相次いでいます…
帝国データバンクによると、2019年1~8月で30件の倒産が発生しているのです。
これは、00年以降で最多だった18年の同時期(25件)を上回るペース。
通年で最多を更新する可能性も出ているということです。
洋菓子店の倒産を巡っては、老舗や人気店として知られている店も数多く存在します。
昨年10月には「至高のモンブラン」などの人気商品を抱えていた「モンブラン」が倒産しています。
実は、国内のスイーツ市場は縮小傾向が続いているのです。
セブンイレブン 1000店舗閉店
そごう西武 5店舗閉店
プレナス 190店舗閉店
不二家 3年で13%閉店
オンワード 600店閉店
スガキヤ 1割閉店
カウボーイ家族 3割閉店
イトーヨーカドー 33店閉店
ほっともっと 190店閉店
デニーズ 370店閉店
ヤマダ電機 60店閉店 pic.twitter.com/RE9hOKujBU— 前田弘幸 (@fxi9ttSrGrL5Hnx) October 15, 2019
調査会社の富士経済によれば、17年の市場規模は1兆4,225億円…前年から0.4%減ったということです。
ここ数年は縮小傾向が続いていて、今後もそれに歯止めがかかることはなく、減少傾向が続く見込みとのことです。
背景には、クリスマスや誕生日といった「ハレの日」需要の減少
さらには、中元や歳暮といった従来の慣習的なギフト市場の縮小があります。
街のケーキ屋さんはこういった需要に頼る部分が大きく、需要減の影響をモロに受けているのです。
そして、もう1つ忘れてはいけないのがコンビニエンスストアの台頭です。
コンビニは近年急激に増加したのは衆知の事実。
そして、近年のスイーツは「日常使い」や「プチ贅沢」としての需要が高まっています。
コンビニ各社はこうした需要の取り込みに躍起になっているのです。
こうして、コンビニと街のケーキ屋さんの競争は激しさを増しています。
このような戦いによって街のケーキ屋さんは苦しい状況に置かれているのです。
今後も競争は激化するとみられ、当面は厳しい状況が続くのは間違いありません。
不二家が大量閉店
「ペコちゃん」のキャラクターで知られる不二家。
その不二家が厳しい状況にあります。
同社は老舗洋菓子店やで知名度も抜群です。
いっぽうで、近年は不採算店の閉鎖を余儀なくされているのです。
洋菓子事業の店舗数は15年末には986店ありました。
しかし、18年末には862店まで減っています。
3年間で、全体の13%に当たる124店が閉鎖されているのです。
不二家の洋菓子事業は営業赤字を長らく垂れ流し続けていました。
03年3月期から18年12月期まで16期連続(変則決算除く)で赤字となっているのです。
18年12月期は14億円の赤字。
不採算店の閉鎖を進めていますが、未だ赤字は解消されていません。
不二家は1910年11月に横浜で洋菓子店を開いたのが始まり。
翌12月にクリスマスケーキを発売しています。
「ペコちゃん」が誕生したのは50年で、翌51年にボーイフレンドの「ポコちゃん」も誕生しています。
有名なソフトキャンディーの「ミルキー」が発売されたのもこの年です。
84年には、現在の主力商品であるクッキー菓子「カントリーマアム」を発売。
同社は洋菓子店を駅前の路面を中心に出店し、これまで大きな成長を果たしてきました。
しかし、百貨店やデパートなどに顧客を奪われるようになります。
次第に苦戦を強いられるようになったのです。
07年には、消費期限切れの原料を使用していた問題が発覚。
覚えている人も少なくないでしょう。
工場の操業停止や、洋菓子店の休業に追い込まれるなどの逆風が吹きました。
07年3月期と08年3月期、09年3月期は巨額の営業赤字を計上。
山崎製パンと業務提携
こうした状況を打開するため、不二家は現在の親会社である山崎製パンの力を借りることに…。
消費期限切れ問題後の07年3月に、山崎製パンと資本業務提携を締結。
08年11月には同社の連結子会社となったのです。
これによって、不二家は山崎製パンが持つスーパーやコンビニなどの販売ルートを活用できるようになりました。
こうして山崎製パンの力を借りて経営の立て直しを図り、これが功を奏して消費期限切れ問題で落ち込んだ業績を回復させることに成功。
しかし、前述のようにここ数年は、コンビニが急激に増えて競争が激化しました。
収益性が大きく悪化。
洋菓子事業の15年12月期の営業損益は11億円の赤字(前の期は4億円の赤字)となったのです。
逆に、赤字幅は大きく拡大…
18年12月期まで4期連続で10億円超の営業赤字を計上。
不採算店の閉鎖を進めていますが、抜本的な改善には至っていないのが現状です。
事業売上高も店舗閉鎖に伴って減少傾向が続いています。
栄の地下にある不二家が3月21日に閉店する、名古屋においでよ。
およそ半世紀の歴史を持つ店舗に思い入れがある人は、最後に足を運んでみてね。 pic.twitter.com/TT74Gbr6jA— おいでよ名古屋@おいなご (@oinagoya) March 11, 2018
14年12月期は376億円だったのが、18年12月期には327億円まで減っているのです。
実は、不二家にとってコンビニは悩ましい存在です。
というのも、競争相手ではあるが、一方で、商品提供先でもあり、協力関係にあるからです。
ただ、コンビニでの商品展開の規模は限定的ということです。
山崎製パンの傘下入りでもたらされた販路拡大効果より、競争激化によるマイナスの影響の方が大きいのが現状ということでしょう。
打開策はあるの?
不二家は洋菓子事業のほか、スーパーやコンビニで販売される菓子の製造と卸売りを行う「製菓事業」も手掛けています。
「カントリーマアム」シリーズが看板商品であり、同事業の18年12月期業績は、売上高が700億円営業利益が66億円でした。
売上高と営業利益はともに増加傾向にあります。
不二家にとって、同事業に関しては好調と言っていいでしょう。
不二家全体の業績はどうでしょうか。
同社の18年12月期連結決算は、売上高が前期比0.6%減の1052億円、営業利益は2.1倍の24億円でした。
最終利益は91.6%減の13億円だったのです。
営業黒字は9期連続(変則決算除く)、最終黒字は4期連続となっています。
洋菓子事業の営業赤字は、製菓事業の黒字で穴埋めできているので、全体では赤字とはなっていないのです。
それでも、洋菓子事業の赤字を許していいわけではありません。
全体の売上高はここ数年横ばいが続いていて、成長が見られない状況に変わりはないからです。
早急に抜本的な対策を講じる必要がありそうですね。
ネットの声
「大量閉店ってトレンド入りしてるからどの会社かな?って思ってみたら、オンワード、ミニストップ、不二家とかでひとつじゃなかった・・。」
「修善寺駅の不二家閉店なんだって…ってか、42年もやってたことにびっくりしたわぁー(´ω`)」
「イーストモール内の不二家、9月30日で閉店してた…。ってことは帯広から不二家が無くなったってことか…」
不二家は復活するのか…なんとか踏みとどまってほしいものですが…。
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