スーパーでセミセルフレジが流行っている!?フルセルフレジとどう違うの?
深刻な人手不足に対応するため小売業や飲食業で、レジのセルフ化が進んでいます。
そのような中で、一部のスーパーマーケットは少し様相が異なるようです。
店員が商品バーコードを読み込みますが、支払いは利用客が精算機で行う「セミセルフレジ」。
この形式が浸透しているようなのです。
すべてを利用客で完結させる完全セルフレジもスーパー向けにあるのですが、なぜ、店員が必要なセミセルフレジの方が広がるのでしょうか。
半数以上が導入!?
福井市のショッピングセンターに入るスーパー「アル・プラザベル」は昨年11月、セミセルフレジを導入しました。
11カ所あるレジカウンターのうち8ヵ所を切り替え、精算機12台を設置したのです。
https://twitter.com/go50kiro/status/1245302341982539776
混み合う平日の夕方…レジ担当は8人必要です。
セミセルフレジ導入で7人に抑えられたといい、久津見崇食品店長は「レジ担当の1人を他に回せることは仕事の効率化に大きい」と話しています。
一方、約10店でセミセルフレジを入れた別の地方スーパー関係者。
「従業員の負担が軽減され、レジ担当者を採用しやすくなった」と話してくれました。
レジを担当する従業員にとって大きな気がかりは、お釣りを渡す際などの過不足が生じる精算ミスです。
セミセルフレジの導入で従業員が現金を直接扱わなくなるため、担当者の心理的負担が減るというわけです。
しかし、省人化や現金を扱わないメリットは完全セルフレジも同じはずです。
それなのに、スーパーではセミセルフレジが圧倒的に普及しているのです。
それはどうしてでしょうか。
ICタグではだめなのか
完全セルフレジが伸び悩む要因は、利用客の利便性が関係しているようです。
完全セルフレジでバーコードを読み取る作業は利用客、特に高齢者にとっては煩雑で、慣れるまで時間がかかります。
初めてのミニセルフレジ。ピッと店員さんにやってもらい、その後隣に移り支払いをセルフでするやつに変わりましたよ〜。 #買い物 (@ ビッグヨーサン 東神奈川店) https://t.co/rmP6vXTRQp pic.twitter.com/gwsADFY6no
— 磯野達弥(タツ)@サッカー好きな整体師 (@seitaifine) November 7, 2016
というよりも高齢者にとってフルセルフレジは無理という声もあります。
また、スーパーの場合、タイムセールの商品にバーコードが重ねて貼られていて注意が必要なこともあって、完全セルフレジを避ける利用客も多いのです。
ハード面の課題も
バーコードではなく、値札に付けたICタグから情報を自動的に読み取るレジならば簡単。
これは、アパレル店で導入が進んでいます。
しかし、スーパーでは導入が難しいのです。
ICタグは、読み取る際に水や金属の干渉を受けやすく、多様な素材の商品があると不向きという技術面に課題があります。
また、数十円の低価格商品にICタグを付けて採算が合うのかという費用面も壁になっています。
ネットの反応
「混んでる時などは、逆にフルセルフレジの回転が落ちるがセミセルフなら慣れた店員さんがするので回転効率が良いからでは?」
「空いてる「完全セルフレジ」に並んでも結構時間がかかるんだよね。」
「5個以下ならセルフ使うけど、それ以上ならセミセルフを選ぶかなー。」
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