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サッカー東京オリンピック世代が2連敗で30年ぶりのアジアグループステージ敗退。

サッカー東京オリンピック世代が2連敗で30年ぶりのアジアグループステージ敗退。

AFC・U-23選手権のグループステージ第2戦、U-23シリアと対戦したU-23日本は、1-2で敗れた。サウジアラビア戦に続く連敗を喫した日本は、早々と大会から姿を消した。

森保監督解任論は大体が的外れである理由

森保監督は東京オリンピックとA代表の兼任監督です。

元々は、ロシアワールドカップ2018直前にハリルホジッチ監督を解任して西野監督を据えた際にコーチとして森保氏が補佐。

ベスト16というそれなりの結果が出たため西野japanの路線を継続するためにコーチである森保さんがA代表の監督となったというのが表向きな理由。

実際は、ロシアワールドカップの前から東京オリンピック世代の監督に就任していた森保監督がA代表の監督になることは既定路線だったと思っています。

なぜなら、日本サッカー協会と田島会長は2022年のカタールワールドカップ以上に東京オリンピックに勝ちたいのです。

男子サッカーではオリンピックは育成年代の大会に過ぎませんが、日本社会において自国開催の東京オリンピックが持つステータスはカタールワールドカップよりも高い。

そのため、ワールドカップよりも東京オリンピックを勝ちに行くというのがJFAの方針だと思います。

しかし、東京オリンピック世代には有望な選手が多く海外組が過去の世代と比較にならないほど多い。

たかだかオリンピック世代の強化試合に海外組を呼ぶことは困難ですし、すでにA代表に入っている選手はオリンピック世代の強化プロセスには参加できません。

こういった理由で兼任監督となるのです。

すでにA代表に入っている海外組の久保建英、堂安律、冨安健洋、板倉滉にオーバーエイジ3枠を加えると東京オリンピックのスタメン組11人のうち7人程度はA代表となります。

森保監督は兼任ですからA代表でオリンピック世代の強化を兼ねるというのが、森保監督がA代表の監督に選任された理由なのです。

これが兼任監督でなければ久保建英、堂安律、冨安健洋、板倉滉やオーバーエイジの選手が東京オリンピックに参加するのは困難となります。

というわけでU23世代の選手はいわば東京オリンピックのBチームとしての位置づけであって、すでに出場権を開催国で確定しているアジア予選など使える駒を見定めるためのテストマッチにすぎません。

このチームはオリンピック出場権をかけて予選のために2年間チームづくりをしてきたこれまでの世代のチームとはまったく位置づけが異なるわけですね。

それでもグループステージで敗退することは予想外だったでしょうが、大きな影響はありません。

グループステージで敗退した選手達の中で東京オリンピックでスタメンを勝ち取るのはせいぜい1人か2人ですから。

森保監督の進退が問われるのは東京オリンピック後

日本サッカー協会が森保監督をA代表監督に指名したのは、森保監督の能力以上に調整が必要な状況だったことが大きいと思っています。

前述したオリンピック世代の強化が兼任監督でないとできないという問題に加えて、ハリルホジッチ解任の余波で経験値のある選手に頼ったので2016リオデジャネイロオリンピック世代がワールドカップを経験できなかった。

世代交代して西野japanの方向性の継続を両立させ、東京オリンピックに繋ぐことが日本サッカー協会が描いた強化方針で森保監督の兼任しか手段が無かったんだと思います。

そして、森保監督が解任されるなら東京オリンピックの後です。

すでに西野japanを継続させながらの世代交代には成功していて、東京オリンピックのためのA代表監督との兼任だったことから、東京オリンピック後に森保監督を引っ張る理由は無くなってきています。

森保監督が2022年カタールワールドカップまで指揮を執るためには、本番で勝てる監督であることを示す必要があります。

前評判は最悪な森保監督ですが、過去の日本代表を見ても前評判が悪いほうが、結果が出ています。

なぜなら、監督は最終合宿でチームをがらりと変えることが出来ますし、未完成で変える余地があるチームほど相手の分析を無効にできて、対戦相手の対策ができます。

なので、前評判が悪いチームがたいていワールドカップで結果を残します。

所詮は予選や親善試合など準備期間ですから、真面目に戦術的な問題点などを評論するのは馬鹿馬鹿しいのです。

そんな問題は百も承知で放置しておいて本番直前で修正するのが、代表の勝ち方なのです。

本番前から素晴らしい試合内容で完成しているチームは余程強く無い限り対策されて負けます。

森保監督が無能なのか策士なのかは東京オリンピックの結果だけが明らかにします。

ネットの声

超委任戦術路線でワークフローの最適化を進めても、「いくつもの案」を並列的に保持、保全するのはマネジメントタスクなので「元来マネジメント軽視」問題に再帰する。マネジメントできなければ単一合意案に帰着し「自分たちのサッカー」再帰