
世界的に広まり誰でも一度はプレイしたことがある「テトリス」。
テトリスで”あの障害”を予防する効果があることが判明したんです!
その障害とは一体・・・?
「テトリス」ってこんなゲーム
世界各国で大流行したコンピューターゲーム「テトリス」
これを知らない人はいないのではないでしょうか?」
テトリスが流行したのは1980年代末~1990年代初期ごろですが、
現代でも無料アプリやPCゲームとして市場に出回っているので、
今でもプレイしている人は多いのではないでしょうか。
ゲームのルールとしてはとてもシンプル。
4つの正方形を組み合わせて作られているブロックピースが上から落ちてきます。
これをうまく組み合わせて、横一列に隙間なくブロックを並べられるとその列が消えるので、
これを繰り返してできるだけたくさんのブロックを消して、高得点を狙っていきます。
他にもいろいろなルールはありますが、基本ルールはこれだけ。
「テトリス」をプレイすることで予防できる障害とは!?
では、こんなテトリスをプレイすると何が予防できるのでしょうか!?
今回CNNが発表した研究結果によると、テトリスをすることで
心的外傷後ストレス障害(PTSD)を予防できる可能性があるそうなんです!!
PTSDとはどんな障害のことを指すのかというと・・・
強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるもの。震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になると言われている。
強烈なショック体験をした人は、その体験がトラウマとなり、長い間そのストレスを
取り除くことができず、恐怖を感じ続けてしまう・・・という障害です。
今回の研究結果で判明したのは、強烈なショック体験の直後にテトリスをプレイすれば、
PTSDを予防することができる、というもの!
テトリスがPTSDを予防できるメカニズムとは!?
どうしてテトリスをプレイすると、このPTSDを予防することにつながるのでしょうか?
今回この研究結果を発表した研究チームによれば、PTSDが発症してしまう理由は、
「衝撃的な場面が恐怖と結びついて何度も記憶によみがえり、それが脳に定着して記憶されてしまうから」
と説明しています。
しかし、衝撃体験の直後にテトリスをプレイすれば、
その衝撃的な体験と恐怖が結びついて脳に固定するのを防ぐことができるそうなんです。
テトリスというゲームでは、想像力と視覚の両方を使う必要があるため、
脳が2つのことを同時に処理することができなくなり、衝撃的な出来事の記憶を
脳に固定することができなくなってしまうんです。
実際に研究チームがテストしてみた実験結果はこのようになっています。
スウェーデン・カロリンスカ研究所の研究チームは英国で自動車事故に遭って集中治療室に入院した患者71人を被検者として、半分には通常のけがの治療を受けてもらい、残る半数には事故から6時間以内にテトリスの遊び方を教えて自分でプレイしてもらった。
その後1週間の経過を観察して比較したところ、テトリスをしたグループは、事故の記憶がよみがえるフラッシュバック現象が起きる頻度が平均で62%少なかった。「2日たつとほぼゼロに近づいた」と研究者は説明
まだまだ実験と研究を重ねる必要があるそうですが、
それでもテトリスをプレイするだけで予防できる!なんて画期的な発見ですよね!